GIBSON L-140

GIBSON L-140のピックガード剥がれ補修及び弦高調整のご依頼をいただきました。 全体の写真をすっかり撮り忘れてしまっているのですが、傷もほとんど無く、とても美しいギターでした。オーナー様が丁寧に扱われていることがよ~く分かります。 画像でも分かるように、ピックガードが湾曲してボディから剥がれてしまっています。 オーナー様からはこのピックガードをそのまま使いたいとのご希望でしたので、湾曲を矯正して再利用します。 さらに、ネック調整とサドル調整により弦高を下げる作業も行います。

ギター工房SoundRiver

工房にお持ちいただいた時に、ピックガードはかろうじてボディに張り付いている状態で、スクレイパーでちょっと触っただけでポロっと剥がれてしまいました。 ピックガードは両面テープで張り付けられていることがほとんで強力な粘着テープが使用されているので接着面を剥がすのが大変です。 そこで、ここで登場するのがレモンオイル。 画像はピックガード裏面です。テープはきれいに剥がれています。

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粘着テープが浮き上がっているのがわかりますか。 これだとラッカーの塗装面を痛めることなくきれいに剥がすことができます。

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きれいに、しかも短時間で剥がすことができました。

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大きく湾曲してしまったピックガードを矯正しています。 ギブソンのピックガードは3mm近くの厚さがあります。 クッションを噛まして何か所もクランプして圧を加え、何度か加熱しながら1週間以上この状態で矯正しました。

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分かりにくいでしょうか、まっ平になっています。

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マスキングテープで張り付け位置を確認して・・・ 画像では分かりませんが、この時点でピックガードの裏面にはシートタイプの両面テープが貼り付けてあります。 両面テープはピックガードよりホンの少し、そうホンの少しだけ小さめにカットしてやるといい感じに貼り付けられます。

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ボリュームがあり貫録のあるピックガードです。 磨いてピック傷を若干取り除いて仕上げました。

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ネックの反りを撮影するのはなかなか難しいです(汗) 順反りの状態がわかります?

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こちらの画像の方が分かりやすいですね。 この先の作業の画像を撮り忘れていました(汗) 当初、6弦12F3.0mm、1弦12F2.5mmだったのですが、ネックの反りを調整し、サドル底面を削り、ナット溝を調整して、6弦2.6mm、1弦1.9mmでセッティングさせていただきました。


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